現在は元気に間引き登校している高校生にょんのここまでの道のりについて語るシリーズの3回目です。
幼稚園に行きたくなさそうな雰囲気を、あの手この手で醸していたにょん。
年長さんになり、ついに本格的に"行きたくない"を表現するようになりました。
ここでもつい聞いてしまいます。
「どうして行きたくないの?」
すると、「〇〇ちゃんがいじわるした」とか「給食がマズイ」とか答えるわけです。
後々わかりますが、この年代の子がいう理由は理由ではありません。
子どもなりに考えた、行かなくてもいいと親が思ってくれそうなネタ、です。
ついついその言葉を信じて何とかしようとしてみますが、もちろん状況は上向くことはありません。。。
幼稚園からの冷たい視線・言葉たち
どうにも行きたがらない子供がいる母にとってつらいのは、実は学校や園への欠席の連絡だったりしませんか?
私はそうなんです(涙)
特に、幼稚園の時は園長先生が電話に出る確率が高く、「どうしました?」と聞かれてしまい…
事情を話すと、
と言われてしまうのでした。
不登園は、「普通」ではないこと。いけないこと。
その当時の私は、どうしてもその考えから抜け出すことはできませんでした。
「どうしてみんなができる普通のことがうちの子はできないんだろう?」
といつも悩んでいました。
でも、一方では泣き叫んでいきたがらない時の顔、連れていかれた時のあきらめたような顔、帰ってからの明日は絶対行かないの硬い表情。
にょんの様子を見ていると、私のその気持ちは正しいのだろうか?と迷いが出ます。
そこに浴びせられる、園長先生の言葉は、ダメ出しの一点となり、「やっぱり行くべき・行かせるべきなんだ」という選択に軍配が上がります。
しかも、無理して行かせた後、お迎えに行くと
と言われます。
それはつまり、「行ってしまえば楽しむもの。朝の一時の子供の気持ちに左右されず、連れてこないというのは、あなたが考えすぎなんですよっ」と言いたいわけで。
相変わらず寝なくて機嫌が悪い我が子の行きたくない攻撃と、幼稚園からの冷たい視線であの頃の私は本当に発狂寸前でした。
(もちろん、周りのママ友も「甘やかしすぎじゃない?」という視線を感じてました)
折目正しい娘の姿に愕然
そんな私がやっぱり子供を守ろう!という考えに至ったのは、ある日の授業見学の時のこと。
ホールに集まって、何かをするのを見せていただく的なシチュエーションだったと思うのですが、子供たちが先生に連れられて入ってきました。
そして、先生は言います。
「今準備をしますから、座ってちゃんと待っててね」
その後、どうなると思います?
当然ながら、みんな立ち上がって走り回ります。ぎやーーーってなります。
そんな中、にょんは違ったのです。
「座って待ってて」と言われたその場所で、ただ一人体育座りして待っているのです。
周りは大騒ぎですから、ぶつかってくる子もいます。
必死の体育座りを倒されることも。
それでも彼女はまたきちんと座りなおし、ひたすら先生に言われたことを守ろうとしていたのでした。
その様子を見て悟りました。
この子はちょっと他の子と違う。
先生の言われたことをきちんと理解して、それをまもらなければならないのだとこの年齢にしてすでに知っているんだ。
これじゃあ、欲望に忠実な同年代のことやっていけるはずがない。
どうしてみんなは言われたことをきちんと守らないんだろう???と頭の中がパニックになっているんだ。
そこから、「幼稚園には行かなくていい」と決めたのでした。
ちなみに、なぜか卒園式だけは行きました。
予行練習なしで、壇上に上がって卒園証書を受け取るという一連の動作をその場で完コピして(笑)