ワクワク小学校入学! からの本格的に不登校突入へ

現在は元気に間引き登校している元不登校児の高校生のここまでの道のりについて語るシリーズの4回目です。

さてさて、幼稚園入園の時の回でもお話しましたが、実はにょんは新しいことが大好きで、人一倍期待してしまう癖のある子でして。

一度体験したら懲りるだろうと思うのですが、まったく懲りず、
「小学校♡楽しみ」
という状態でした。

幼稚園も行けなかったのに、不安が一つもないという謎。

ワクワクをいっぱい背負った小学校。どうなったかというと…

忘れ物ないか?先生の話を聞き洩らしたのではないか?

ワクワクで入学したにょんの教室での様子は、相変わらず姿勢が良く、見た目はしっかり者。

もちろん、家に帰ってくると、わき目も振らず宿題をします。

でも、それだけではなかったのです。

忘れ物がないか?きっちりしっかり確認します。

でも、それだけでは足りなかったんです。

「もしかしたら、先生の話を聞き洩らしていて、大事な何かが足りないかもしれない」

いつもそんな不安を抱えていました。

「先生」と呼ばれる方たちは、それぞれのご家庭の考えというバックボーンを持ち、理解力も性質も違う子たちをいっぺんに同じ方向を向かせることがお仕事。

そうなると、いちばん理解できない子たちに向けて言葉を発するようになるわけです。

「○○してはいけません」
「△△を忘れないように」

もちろん、たいていの子たちは半分スルーで聞くことができることでしょう。

でも、「先生が言っていることは絶対である」「先生が間違えるはずがない」と信じて疑わない子にとっては、その言葉はとても強いものになってしまいます。

さらに不安が強いにょんの場合、きちんとしているにも拘らず、先生のお叱りの言葉を聞くと、「まだ足りないのか・・・」と思ってしまうわけです。

これでも?これでもまだダメなの?

いつもそんな気持ちで過ごしていたら…当然、心が壊れてしまいます。

そうして、ゴールデンウィーク明けから、彼女は不登校になりました。

にょんのもつ性質の謎を解く旅へ

幼稚園にいけなかったときは、「行きたくない」という主張がしっかりとありましたし、家では楽しそうにしていたので、彼女自身に対してはそこまで心配はしていませんでした。

幼稚園は義務ではないし、行かなくても…と思えました。
(上の子が行っていたから…という安易な考えで決めてしまったので、その幼稚園が合わなかったのかも。という反省はしこたましましたが。)

ですが、小学校にいけなくなった時は、さすがに彼女の中にものすごい闇を感じたのです。

そのころから、彼女は一日中パジャマで、髪を切ることは拒み、一歩も外には出ない生活になりました。

今思い出しても、まさに"病的"なビジュアルでした。
貞子、といういでたちでしたから。

さすがに鬼気迫るものを感じ、彼女を説得し、児童精神科に行ってみることにしました。

精神科というと、もしかしたら抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

幸いにも、私の住む街には、かなりメジャーな児童精神科があったし、身近に不登校経験者のママ友がいたので、割とすんなりいってみようと私は思えたのです。

私的には、彼女の苦しみの元がわかり、それから解き放ってあげることができるのなら、どんな結果が出ても全然いいと思っていました。

それほど、生気のない6歳児を見ているのはつらかったのです。

児童精神科へ

診てくれたの女医さんでした。

ちょっと冷たい感じのする方でしたが、今思えば、歴代の先生の中で一番彼女のことを理解してくれていた気がします。

児童精神科へ行って、
・夜寝れない
・いつも不機嫌
・学校にいけない
・いろいろなことが気になる
なんてキーワードが並んだら、まずWISC検査をされます。

この辺り、ちょっと記憶があいまいなのですが、おそらくテストが終わって待っている間に、にょんからは、そのテストがおかしい的な話を聞いていました。

例えば

「○○の△はどれですか?って聞かれてね。
だって、○○が□とは限らないじゃない?」

これは今でもあるのですが、質問に対して疑問を感じる子だったのです。

ある意味視野が広いというか、書いてあること以上のものを想像してしまうわけです。

そうなると、答えが見当たらないってなるわけです(-_-;)

テスト後の診断結果ですが、発達障害ではありませんでした。

ただ、若干ばらつきがある、と。

そこで、待っている間ににょんが言っていたことについて質問してみました。

こういう考えでできなかった問題があるみたいで…と。

すると、そういう風に考えしまうところに生きづらさがあるのかもしれませんね。とおっしゃったのでした。

今ではよく耳にする「繊細」というキーワード。

当時は精神科のお医者様からは絶対聞かれない言葉でしたが、その時の先生は"そういう子がいる"的なことをうっすらおっしゃっていました。

その辺りから、にょんがちょっと普通と違うぞ、ということに気づき始めました。

この病院の診察の結果、少し精神的に落ち着くお薬を処方され、その後、何回か通うことになりました。

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