今さら聞けない認知能力と非認知能力の話

認知能力と非認知能力

認知能力とは学力テストや知能テストといったような、わかりやすく数値で表せる能力のことです。

戦後の高度成長期時代から学校教育の指針とされており、教育を受けることでこの能力が高くなり将来の学歴と収入に関係すると信じられてきました。

逆に非認知能力とは、積極性や粘り強さ、リーダーシップやモチベーションの高さ、コミュニケーション能力といった数値では図りにくい能力のことです。

社会人にとって今一番必要とされている能力で、「世渡り力」に通じるものです。

ひとりひとりの人生の幸福度に大きく影響し、将来の成功につながる能力であるとされ、昨今は非認知能力を高める教育への関心が高まっています。

非認知能力の重要性

認知能力向上のために、早期教育で早くから文字の読み書きや数字を学んでいるお子さまも多いと思います。

しかし、現実ではゆっくり学習を始めたお子さまとの学力の差は徐々になくなると言われています。

逆に、忍耐力や、自分で考える力といった非認知能力は、後から身につけることが難しく、後々いろいろな学力を向上させるのに必要な能力となります。

文部科学省が定める新学習指導要領でも改定の際に、学びに向かう力や人間性、思考力、表現力が重要視されています。

この非認知能力は、いつごろまでに育むことが有効なのでしょうか。

非認知能力はいつまでに鍛える?

脳トレでおなじみの東北大学教授川嶋隆太教授は、非認知能力は5歳までに決定するとおっしゃっています。

認知能力が今までの教育で使われてきた数値で表せる能力であるのに対し、非認知能力は主に脳の心と言えるコミュニケーションによって表される能力です。

この非認知能力が5歳までに決定されるとわかっているのであれば、子どものしあわせを願う保護者の方なら誰しもこの能力を育むことに注力することでしょう。

また、非認知能力を育てると、社会で生き抜く力が身に付くと言われています。思いやりや協調性といった心の土台とも言われている非認知能力の向上は、豊かな生活を送るのに大切な能力と言えます。

非認知能力を伸ばすために必要な環境とは

では、非認知能力を伸ばすために必要な環境とはどんな環境が必要でしょうか。

  • 熱中できる時間を作る
  • のびのびと活動できる安心安全な場所を確保する
  • 自主的に取り組める遊びを用意する

非認知能力を育むためには

非認知能力を育むためには、親や周囲の人との関わりの中で育むことが一番であることは確かです。

ただ色々な事情でそうはいかないのが現状です。

では、どうしたら子どもたちをしあわせにする非認知能力を育めるのでしょう。

親や身近な大人たちにできることは、子どもたちが自分の好きに気づき、それを発信できる環境を整えることが大切です。

その上で、子どもたちの好きに共感し、寄り添い、形にできる方向に導くことこそが、将来の子どもたちをしあわせにする非認知能力を育むことになるのではないでしょうか。

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