新しい病院は大失敗-児童精神科はよく選ぶべし

現在は元気に間引き登校している元不登校児の高校生のここまでの道のりについて語るシリーズの7回目です。

さてさて、週1のペースで通うことになったサポートセンター。

その前から通っていた病院は、自宅から結構遠かったので、二人とも気持ち的に少し落ち着いてきたこともあり、近場の病院に転院したい気持ちになったのでした。

ところが新しく言ってみた病院は、とても残念なところでした。

今回は、病院選びは慎重にした方がいいよ、というお話をしてみたいと思います。

「不安に強い子ども」に対する理解があるサポートセンター

県のサポートセンターで出会った心理士さんがとても理解のある方だったというお話をしましたが、私のように不安が強いタイプには、とても相性がいい方でした。

一番うれしかったのが、生まれつき不安の強い子がいる、ということを理解してくれているということでした。

これまでいろいろなところで、

  • 不安が強いのは母の私がぐらぐらしているから。
  • 誰でも不安はある。そこをうまく背中を押してあげなきゃ。
  • 母が子どもの気持ちをうまくくみ取ってあげないから学校にいけない。

なんてことを言われたり、におわされたりしてきました。

「もしお母さんの育て方の問題だったら、上のお姉ちゃんも同じようになっているはず。
生まれてすぐからの育てにくさを見ても、生まれついて不安が強い子だったんですよ」

心理士さんのその一言でものすごーーく救われたのでした。

こんなに理解があるところなら…と思い、転院先の相談をしたところ、そのサポートセンターの嘱託医を紹介してくださいました。

新しい病院は残念なところでした

紹介を受けて訪れた病院の1回目の診察では、私が彼女の成育歴などの話をし、にょんが心理士さんと面談、WISC-Ⅲの検査を受けました。

後日結果を聞きに行ったわけですが、先生はにょんにIQは高いから大丈夫だよ~と告げて、室外へ出しました。

すると、ちょっと厳しい顔になり、私の顔を見ることもなく、

「アスペルガーでしょう。そのことを念頭に置いて接していきましょう。」

と言ったのでした。

彼は、一度も彼女と接していないし、この結果の話以外の会話はしていません。

心理士さんのレポートとWISC-Ⅲの検査結果、そして私が話したこれまでの彼女の生育歴のみで診断を下したのです。

もちろん、私自身、彼女が発達障害であることを疑ったことはありますし、「発達障害! そんなバカなっ」なんてショックを受けることもないです。

もしそれが原因で彼女自身が苦しいのであれば、ある意味、それを軽くする術を手に入れる可能性が出るわけですから、受け入れることは全然たやすいことでした。

過去に何度かいろいろな病院を訪れていますが、どこででも、「確かにあてはまりそうな項目はありますが、本人と接してみると、まず違いますね。」というジャッジメントでした。

アスペルガーのチェック項目を表面的にとらえれば当てはまるものの、その行動に至る理由まで掘り下げるとちょっと違う、そんな話をしてみたものの、

「ああ、このお母さんは受け入れられない人なんだな」と決めつけている様子で、私の話を聞こうとはせず、「この本で勉強して」と、アスペルガーに関する本の表紙のコピーを渡してくるだけ。

あきれてしまいました…

「発達障害」という診断を簡単にする病院とそうでない病院がある

にょんのことで相談した病院は全部で4か所。

発達障害と診断してきたのはそこのみで、あとは「不安が強い」「思考が進んでいる」という感じの診断でした。

そこの病院以外は、きちんとにょんと向き合って話をして、総合的に診断してくださいました。

私が「病院」というものに対して感じたのは

精神科的なジャンルで言うと、何を話すか?で簡単に診断してしまう医者が存在しているということ。

そして、どんどん新しい概念というか病気というか…が分かってきたりする医療業界において、勉強不足なのか、ご自身の信念からくるのか、取り込んでいる知識量に違いがあるということ

でした。

なので、自分の中である程度情報を収集して病院に臨み、不信感を感じたら次に行く、ということをしないと、間違った方向に進んでしまうことがあると思うのです。

もちろん、現実は現実として受け止める覚悟は持っていないといけませんが。

とにかく「知る」ことを大切にしてください。

そして、自分で「選ぶ」ことはものすごく大切です。

あなたのお子様をより幸せな方向に導くために。

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