2017年7月から始まったロボット教室。
早1年半ぐらいになります。
つまり開校と同時に入会した子たちも1年半程度のキャリアになり、プライマリーだった子はベーシックに進級し、ベーシックの子たちももうすぐミドルに進級です。
そんな子供たちを見ていると劇的に変わったなぁ・・・としみじみ感じます。
ロボット教室ってすごいぞ。と我ながら思っちゃいます。
そんな子供たちに起きている劇的変化をシェアしてみたいと思います。
テキストを見て自分でやるという意識が身についた
こどもというものは、やはり文字よりも画像の方が目につきやすいようで、テキストを開くと作り方の画像から見始めてしまいます。
よくよく考えれば、テキストを見て何かをする、なんて経験はそんなにしたことがないのだから仕方がないことなのかもしれません。
ロボット教室では、毎回作り方の手順がいくつかに分かれており、パートごとに
- パーツをそろえる
- 組み立てる
を繰り返します。
もしすべての手順を終えたのに、まだパーツが残っている! という場合には、どこかが間違えている、ということ。
次のパートに移って、修正するのが難しくなる前に気が付くことができるのです。
だから、この手順をを守るのはとても大事なこと。
はじめは、「きちんとパーツ揃えて順番通りにやろうね」といっても、間違いなく「えーーっめんどくさい」という答えが返ってくるわけです。
でも、こうなっちゃうよーなんてお話しても先のことなんかわからないし、考えたくもないわけで、ぶーぶー言いながら、いうことを聞いてはくれます。
もちろん、言うことを聞かない子もいます。
でもね、何体か作っていくとわかってくるんです。
"この手順をしっかりやらないと、あとあと大変なことになる"ってことを。
なので、半年を過ぎたころから、自分からテキストをめくって、パーツを集め、手順書通りに組み立てていくのです。
なぜの理由を言葉にするのではなくて、自ら失敗を経験してそうならないためには…と自分で気が付くまで待つって大切なことなのですね。
ややこしい名前のパーツを集めるスピードが速い!
ロボット作りに使用しているブロックのパーツですが、たくさんの種類があります。
しかもそのパーツの名前がなかなかややこしい。
よくわからないカタカナが並んでいたりもします。
パーツ一覧には、使用パーツのすべての画像と名前一覧が載っているわけですが、初めはパーツ名を覚えることもままならず、ましてや長さなどの違いを確認するのが面倒なようで、なかなかここから進まない子もいるんです。
でも、いまやあっという間に揃えてしまいます。
「これは〇〇かー。あっコレじゃない。こっちこっち」なんてつぶやきながら。
失敗したら、原因を突き止める
ブロックで作るロボットなんて、大したことないんじゃないの?なんて思うかもしれませんが、なかなかの精密なもので、ちょっとした間違いでうまく動かなかったり、そもそも動かなかったりします。
最初のころは、がんばって作ったのに、最後に動かないとなると、この世の終わりのようにさじを投げている子がほとんどでした。
その度に、「じゃあ、どこが間違ってるか、探してみようか?」と促していました。
なのに、いまや「ということはここか?」と自ら失敗の原因を突き止める姿が見れます。
感動です。
壊れてしまっても自分で治す力が付いた
ロボット作りが終わった後は、お友達と速さを競ったり、対戦したりします。
それでロボットが壊れてしまったりします。
また、改造タイムにいろいろいじっていて、力加減がまだわからず、粉々に壊れてしまうなんてこともありました。
そんな時、「もうだめだ・・・」とこれもまたさじを投げてみたり、落ち込んで何もしなくなったり…ということが本当によくありました。
やむなく手伝ったり、作り直してあげたりすることさえあったのですが、最近では、自分で治すことができるようになったのです。
そして、力加減を覚えたことで、壊れる、ということ自体がめっきり減りました。
ロボット教室に通い始めて1年半の変化 まとめ
この1年半の子供たちの成長は本当にすさまじく、上記に述べたもの以外にも、それぞれが個別に抱えていた苦手、「手先が不器用」「力の入れ方がわからない」「落ち着きがない」などもびっくりするぐらい改善されました。
私たちはロボットの専門家ではありません。
むしろ、ロボット作りを通して"生きるチカラを伸ばしたい"と考えている、教育視点の教室を目指しています。
だから、その子その子が持っている苦手を解消できるよう、言葉がけをしたりコツを教えてあげたりと、こころ一人一人にに寄り添って指導してきました。
ここにきて、その成果が肌で感じられて、その成長がうれしくてたまりません。
親御さんたちも、ぜひお子様の勉強や習い事の成果だけにとらわれず、お子様自身の成長に注目して、たくさんほめてあげてほしいというのが、私たちの願いです。