
niko☆kidsのプログラミング教室では、本当に少人数で授業をしています。
大体はお一人ずつ。たまーに二人。
どうしてそうしているか?と言えば、一人一人の成長にとって効果的な導きをしたいから。
「たくさんいた方が刺激になって新しい考えが生まれる」----それも正しいです。
「人と比べることで成長したい欲求が生まれる」---それも正しいでしょう。
でも、そういうことは学校で嫌っていう程やっていると思うのですよね。
プログラミングの基礎的なものを習得する段階では、それほどクリエイティブなところまで至れないことが多いです。
毎回、新しいことを覚えていくわけで、新しい知識を吸収→定着、その繰り返しです。
ある程度知識がたまって、その応用という段階になったら、もちろん刺激は多い方がいいと思っています。
そういうわけで、一人ひとりの個性とか得意なこと、好きな事を観察しながらそれぞれに合ったアプローチをしているわけですが、みていると本当に楽しくて。
今日はその辺りのお話をしてみたいと思います。
課題のゲーム・条件の文章をプログラムに変換してみている子
何人かのお子様を見ているわけですが・・・
その個性といいますか、おそらく生まれつき持っている特性の違い(ウェルスダイナミクスではプロファイルと言います)が割と分かりやすく出るな…と感じています。
あるお子様は、課題のゲームの完成サンプルを見ているとき、おそらくすでにある程度頭の中で順序立てて処理することが見えています。(ウェルスダイナミクス的に言うと「メカニック」だろうな・・・と思っています)
さらに、わかりやすく条件を記した文章を見れば、文章が文章ではなく、それも処理の条件として頭に入っていくのがわかります。
それですでに彼女の頭の中には、ある程度スクリプトが浮かんでいると思うのです。
もちろん、ここがたぶんわからないな…という問題点も浮かんでいるはずです。
この力は、例えば数学の問題を解くときにも使える力です。
これができれば、文章で書いてある条件を、しっかりと式なり図なりに変換できるようになるはず。
そんな彼女が作る作品は、ものすごく無駄がなく、見本を超えたプログラムをしてきます。
毎回、負けた…という気持ちになりますが、本当に感心します。
課題のゲームをみて、オリジナルの世界観を作り上げる子
別のお子様は、課題の完成ゲームを見ているとき、条件を聞いているとき、今回のゲームの登場人物や、どういう設定にするか?でワクワクがいっぱいになっています。
彼女は見本通りに作ることはまずなく、あえてハードルが高くて疲れる、自分で描くことを選択しても、オリジナルワールドを作り上げます。(彼女はウェルスダイナミクスで言うところのおそらく「クリエイター」)
私にはまったく見えていないのですが、彼女の頭の中には、本当に楽しい世界が広がっているようで、にこにことパソコンに向かっていて、時には一人で噴き出したり。
本当に楽しそうに学んでいるので、見ているこっちもうれしく、幸せな気持ちになってきます。
プログラミンクというツールは個性がわかりやすく出る
実は、プログラミング担当菊池は「ウェルスダイナミクス」という理論を勉強しています。
その中の「プロファイル理論」というものを理解することで、子供たちの個性を理解し、上手に導いてあげられるという思いで日々勉強しているわけですが・・・
正直、大人向けの診断ツールは子供たちには適合しません。
子どもたちというのは、親御さんの期待する姿になりたかったり、自分の理想とするお友達とか人気があるお友達のようになりたいという、いろいろな気持ちがあるからなのです。
そんな中で、本当の姿を見極めるのは容易なことではありません。
でも、それを見極められれば、効果的な声掛けとか進むべき道の示し方とか、本当にいろいろなことがわかります。
そんなわけで、子どもの特性を見極めるには観察しかないわけですが、プログラミングはお子様の特性がものすごくわかりやすく出るツールだな、と思います。
ある程度、プロファイルが見当がつくので、それに合わせて授業の仕方を考えているため、みんなの成長が著しいのかな、と思っています。
今教室に通ってきてくれている子たちが、きちんと自分の持っている「得意」を自覚することで、自己肯定感のある大人に育っていってくれるといいな、という思いで接しているのでした。